〈虹の守珠〉は
天然アコヤガイを守り育てる海と
大玉アコヤ真珠の匠 多賀眞珠代表 清水多賀雄氏
世界にただ一つの〈虹守核〉を守るテクノロジー
海と匠とテクノロジーの結晶でもあるのです。
奈留島の天然アコヤガイ
〈虹の守珠〉は、奈留島の豊かな自然と強い海流に守られた天然のアコヤガイに託して生まれます。
アコヤガイの産卵は年に一度7月頃です。ふ化したアコヤガイはまだ貝殻を持たず、プランクトンのかたちで海を漂います。そして1ヶ月くらいの浮遊生活の後に着底して稚貝として育ちます。この時のアコヤガイの大きさはわずか1mm程度しかありません。
私たちは産卵後の海に着床用のネットを設置して、養殖種苗となるアコヤガイの稚貝たちを集めています。着底直後のアコヤガイの減耗率は高いと考えられているので、この作業はアコヤガイたちに安全な生息場を提供していることにもなります。
ネットに着床した小さなアコヤガイたちを集め、成長の妨げとなる付着物を定期的に清掃しながら、3~4年間育てます。アコヤガイは1年目から成熟して安全に放卵放精を行い、たくさんの子供たちを海に放ちます。
その後、アコヤガイは〈虹の守珠〉の母貝となり、その一生を終えます。
日本アコヤガイを守りながら、
〈虹の守珠〉を守り育ててくださる多賀眞珠 清水多賀夫さんは、
大きな日本アコヤガイから大きな真珠を作る名人。
彼の匠の技が、お骨の形をそのままに
〈虹の守珠〉に生まれ変わらせる奇跡を起こしてくれました。
真珠養殖にとって奈留島の魅力は、やはり漁場環境と母貝です。
対馬暖流が流れる五島列島の驚くほどきれいな海には、
アコヤガイの餌となるプランクトンが豊富に発生します。
その海を広々と使えるので、貝もたっぷりと栄養が摂れる。
貝そのものも、奈留島の日本産アコヤガイは分泌力が強く、早く成長して大きくなるんです。
やはり大きな真珠は、こうした漁場環境と強い母貝、それに技術が揃わないと育たないんですね。
〈虹の守珠〉も、この3つがあってこそ作れるんだと思います。
私自身も、猫と暮らしてきたので、ペットを愛する気持ち、別れの悲しみもよく知っています。
〈虹の守珠〉には、これまで培ってきた経験と技術を注ぎ込んで、
一つ一つの〈虹守核〉を大切にお預かりします。
●ICチップ
アコヤガイに入った〈虹守核〉は、貝の上からでは判別ができません。
貝掃除の度に何度も何度もネットも新しいものに変わっていきます。
真珠層を纏った〈虹の守珠〉からお骨の姿はもう見えません。
いつでも、どこにいても、「うちの子」が分かるように、
〈真珠葬〉では海洋生物に害のない、
海に戻っても地球に害のない特別なICチップを1つ1つの〈虹守核〉に装着しています。
ICチップは耐久性と安全性に優れた水生生物用の極小(長さ約8mm)のもの用いています。
ICチップには個体識別番号があり、世界でただ一つの番号となっています。
このICチップは〈虹守核〉の状態ではもちろん、アコヤガイの上からも、また〈虹の守珠〉となってからも読み込むことができるので、途中で迷子になることを防ぐだけでなく、帰ってきた〈虹の守珠〉が「うちの子」であることをご確認いただけます。
※ICチップによる個体識別はISO 11785に準拠したRFID読み取り機(FDX-B通信規格)で確認をすることができます。
〈真珠葬〉では、米国Biomark社の読み取り機を使って、常に個体識別番号を確認しながら、作業を行っています。
●養生ケース〈ベクトラン〉
〈虹守核〉をアコヤガイがしっかりと抱きかかえるまでの間はアコヤガイから〈虹守核〉が出てしまうことが多々あります。 この期間、〈虹守核〉が海へ落ちてしまわないよう、特別な養生カゴを作りました。 素材はNASAの火星探査機のエアバックにも使われた、超強力繊維ベクトランを採用しています。 ベクトランは、細く強く、潮通しを守りながら、〈虹の守珠〉を守り、長期間海水や日光にさらされても耐えることができます。 大切な海を汚さないこと。これも〈真珠葬〉のこだわりです。
●技術統括
これらの新しい技術は大切な海とそこに住む生き物たちを守るよう、長崎大学松下教授の助言と協力を得て実現しました。
●特許取得
真珠葬は、「ペットの遺骨を入れた真珠の製造方法及びメモリアル真珠」の特許を取得しています。