2021年10月16日(土) 長崎新聞朝刊に掲載されました。

10月16日の長崎新聞朝刊に、俳優の酒井敏也さんと所属事務所の阪口社長が、愛猫「だいずちゃん」の守珠を、奈留島にお迎えにいらっしゃった時のお話しが掲載されました。

 

長崎県五島市の奈留島で取り組まれているペットの遺骨を真珠化する事業「真珠葬」。2年前に愛猫の遺骨を託していた俳優の酒井敏也さんが今月、来島し、真珠の大玉に生まれ変わった遺骨を引き取り、感慨に浸った。  樹脂で球状に包んだ遺骨をアコヤガイに入れ、真珠層で覆う手法。ウービィー(東京、増田智江社長)が、愛犬などを失った喪失感「ペットロス」を抱える飼い主を癒やそうと、2019年に始めた。真珠養殖を長年手掛けている清水多賀夫さんと連携し、1年~1年半かけて養殖。「虹の守珠(もりだま)」として依頼者に届けている。光を当てると遺骨が透けて見えることもある。  酒井さんの所属事務所の飼い猫で約10年前に4歳で急死した「だいず」の遺骨も、2年前に預けられた。酒井さんはその際にも来島し、だいずの遺骨を貝に入れる作業を見学していた。  4日は、それ以来の“再会”。事務所の阪口京子社長と、アコヤガイから真珠を取り出すと、酒井さんは、生前かわいがっていただいずを思い出しながら、穏やかな笑みを浮かべた。最後は、写真と一緒にケースに納め、増田社長から贈られた。  酒井さんは「だいずとの思い出をよみがえらせてくれた。写真とは違う形で残すことができて良かった。奈留島の海に感謝したい」。阪口社長も「ペットロスを抱えている人たちに(真珠葬に)出合ってほしい」と話した。  増田社長は「五島の美しい海で育てて戻ってくる。つらく硬くなった心を和らげ、一歩前に進める」と語った。