手のひらのベロニカ

Shinjusou niji no moridama

手のひらのベロニカ

手のひらのベロニカ

たとえば、もういないうちの子が、

ふとした瞬間に帰ってきたと思うことがある。

あたたかい風が吹いて、頬をなでていったりする。

そんなとき、いつもぼくは虹の守珠を眺める。

それはきらきらと光って、揺れて、ちょっと滲む。

うちの子は真珠になって、帰ってきました。

いまも、そばにいます。

 

小西秀司

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